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コラム
12.72018
人間観察はリーダーの仕事

Q.あなたの趣味はなんですか?
スポーツ
読書
楽器
ゲーム
アイドル
この質問に対する無難な回答は数多くあり、その中でも比較的多数派かつ微量な特殊性を含ませるような「人間観察」という答えがあります。
逸脱していないけど、普通の人とは少し違う存在で居たいという下心の見え透いたアンサー。
人間観察が趣味という人は、いったい人間の何を見て、何を思っているのでしょうか。
彼らの観察の対象は同じコミュニティの人から、通りすがる赤の他人、たまたまカフェで居合わせた人など様々です。
そこから見える表面的な行動から、今に至った経緯や次の行動を予測したり、ありもしない設定やドラマティックな妄想をしたり、アテレコを楽しんだり、ボーッと眺めたりするのでしょう。
目の前に投影されている映像を見て自分の枠や主観で判断し考察やレッテルを貼る、それが人間観察と呼ばれる趣味の本質です。
やっていることはまるっきり映画鑑賞。
つまるところ趣味における人間観察とはその実、観察と言うより鑑賞を指します。
これをリーダーがチームメイトや部下にやってしまっているとしたら、、、、ゾッとするし、ぞっとしませんね。
では観察とは何か。
観察とは客観から事実や理論の抽出をすることを指します。
チームメイトのWINを顕在化させ、叶えるために必要な行動ややりたいと思えることに導いたり、自力で気づけるキッカケを一緒に作ることがリーダーの仕事です。
そのためにチームメイトを観察し、表面上の行動や言葉から、その裏に何を思っているのか、そのもう一つ先の「なぜそう思っているのか」を探ったり聞いたり引き出したりすることも当然、リーダーの仕事となります。
「オイオイオイ、観察どころか、聞いたり探ったり直接手ェ出してるじゃねーか」と思う方も居られるかもしれません。
観察とは傍観することではありません。
観察者も当事者であり、刺激を与え反応を見るのも立派な観察です。
人間観察は目的と意味と効果のあるリーダーとしての職務です。
人間鑑賞を卒業し、それぞれがイキイキとできるチーム創りに邁進しましょう!