部下の背中を押してあげる上司になろう

人は無意識にいろんな感情や考えを持っていてそれを隠しています。

だから上司は部下の「無意識の声」を拾うことが大切という話を以前にしました。

とはいえ、たとえ無意識の声が聞こえたとしても、その後の対応によって相手の反応が変わってしまいます。

苦労して手間をかけて声を拾っても、台無しになってしまう対応とはどんなものでしょうか?

上の立場である意識を忘れない接し方とは

私もやってしまったことがありますが

——————————————-

相手の答えにケチをつけない

自分の考えを押し付けない

——————————————-

わかっていても案外できないです。

悪気が全くない上に、相手とって「良いこと」だと思い込んでいるからなんですね。

仕事上、あなたに相談してくる人というのは、

あなたよりも年下であったり、あなたの部下であったりすることが多いですよね?

ということは少なからず

相談者よりも「上の立場」であるわけです。

背中を押してあげることも大切

もしあなたが相談者の立場だったら上司にどうしてもらいたいですか?

あなたがまだ、新人だった頃、あなたの上司は、どんな人でしたか?

たとえば…

▼上から押さえつけられて、委縮してしまった
▼放置プレイで「盗んで学べ」タイプの上司に困惑した
▼怒られるのではないかと、いつもビクビクしていた

あるいは…

▼「責任は自分が取るから、自由にやりなさい」と安心させてくれた
▼君に任せている、と信じてくれていた
▼困ったときには的確に手を差し伸べてくれた

上司のどんな接し方が嬉しかったですか?また、どんな接し方が嫌でしたか?

おそらく、
上から押し付けられるのではなく、寄り添って自分ごとのように考えてくれて、

そして最後には後押しして安心させてくれる。

そんな上司の下なら、喜んで仕事ができたのではないでしょうか?

「部下は今、何をしてほしいと思っているだろうか」を考える

相手の立場に立って、物事を考え、発言する。
当たり前のことですが、なかなか難しいですよね…。

ちなみに、前回の相談者である「彼」に対して私は

「その考えすごく良く考えられてるよ。
 君がこの件ですごく考えてるのみんな知ってるから
 自信持ってやってみようぜー!」

と伝えてみました。

無意識の声は「不安」でしたから、

その声を拾ってあげて「わかってくれた」と感じた彼はその後もちろん、

スッキリした顔で仕事に戻っていきました。

まとめ

  • 否定や強制をしないこと
  • ときに背中を押してあげることも
  • 部下は何をしてほしいと思っているかを部下の立場に立って考える

コミュニケーションはやっぱり、どれだけ相手の立場に立って考えられるか、この一言に尽きますね。

無意識の声にケチをつけたくなるのは、上の立場としては当然かもしれませんが、自分が新人だった頃、上司の下で一生懸命背伸びをしていた頃を思い出すと部下への接し方も変わってくるはずです。

職場のコミュニケーションを活性化させる方法

現場マネージャーと共に悩み、試行錯誤してきた6年間の人材育成におけるコミュニケーションノウハウを、実際の取り組み事例とともにご紹介。具体的な取り組み方や部下との関わりがうまくいかない理由、コミュニケーションを良くするための2つの前提など、「読めば明日、何をすれば良いかがわかる」37P資料を無料で公開中。