部下の「無意識の声」に耳を傾けよう

私の会社員時代のことです。

当時の「マネージャー」という立場上、部下から相談を受けることが多々ありました。

その中でも、ダントツに多かったのが【コミュニケーションの悩み】

まぁ「すべての悩みは対人関係にある」とアドラーも言っている通りですね。

「どうすればいいかわからない」の裏にある無意識の声

ある時、真面目で責任感の強い部下が、私にこう話しかけてきたんです。

彼→「どうしていいかわからないんです…」

私→「…はい??」

彼→「いや〜どうしていいかわからないんです…」

「何がどうしていいかわからないの?」という疑問が当然湧くのですが、

こういう場合は実は、本人もわかっていながら、わからないフリをしていることが多いのです。

なので上司としては、話の内容を掘り下げていって、聞き出していって、その「何か」を見つけ出さなくてはなりません。

骨の折れる作業…かもしれませんね。

ウラに隠れている本音は、表面的な言葉だけでは判断できない

ただ、こういう相談をしてくる場合、

無意識でこんな風に思ってる人が多いということに気付きました。
(特に男性に多いですかね)

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彼の無意識の声 ↓

「今、僕(私)のやっている事、やろうとしてることは間違ってないはずなんだけど
上手くいくか不安なんです。
だけど絶対正しいはずなんです!
だから間違ってないって言って〜お願い〜〜…」

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「どうしていいかわからないんです…」という言葉の前に

「今やっている仕事のやり方は自分としてはこれでいいと思っているのですが、
みんなにはまだ見せてなくて…
でもこれで大丈夫だと思うんです…たぶん…ね?そうですよね?」

という「無意識の声」が省略されているということです。

先ほどもお話しした通り、

相談する時点で何かしらの答えを持っているにもかかわらず、わからないフリをしている。

「言わなくてもわかってくれないかなー

 だって否定されたら怖いんだもん」

だから隠そうとするのです。言いたくても言えないのです。

「わかってほしい」肯定してもらいたい欲求

ここにはさらに奥深くに「無意識の声」が隠されています。

・自分を見てほしい
・自分をわかってほしい
・自分を認めてほしい

などなど、自分のことを肯定してほしい気持ちが隠れているんですね。

この時、私に相談してきた彼の場合は、

自分のやり方でやってみたいんだけど、みんなに受け入れられる自信がないから後押ししてほしい

という答えをすでに持っている状態での相談だった、ということでした。

部下の「本当は言いたいこと」を引き出せる上司へ

受け入れられるか不安なわけですから、

無意識にある「本当は言いたい事」を相手が引き出してくれたら

めちゃくちゃありがたいなと感じますよね?

私が相談する側だったら、上司にはそうしてもらいたいですもん。

上司であるあなたは、部下の無意識の声、拾ってあげていますか?

「ハァ?なんだそりゃ」と思ってしまうような

小さな声を拾うことが、部下のモチベーションを上げることもあるのです。

この彼の相談の場合、無意識の声に耳を傾けた結果、どうなったか?

後日談があるので、また日を改めて書きますね。

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