仕事に不満があるなら、即やった方が良いこと

働く人にとって、不満と満足は表裏一体だと思います。

毎日毎日不満だらけ、となればすごく苦しい日々ではありますが、逆に考えれば、不満の中には普段隠れている(もしくは無意識で隠そうとしている)自分の本心、大切にしている価値観を垣間見ることができるのです。

不満を「整理」する

その時の現状が、本当に嫌で嫌でたまらなかった人がいました。

何が不満なのか?という質問には「もう仕事に行きたくない、嫌な人に会いたくない」という返答でした。

もう少し、具体的に「嫌だ」と思っている内容を聞きたいと思ったので

嫌だと感じることを、徹底的に書き出してもらいました。

管理職として毎日頑張っていた彼は、

▼ 人の代わりに人の仕事をしている自分
▼ 仕事の拘束時間に縛られている自分
▼ 言うことを聞かない、周りに迷惑をかけている部下と関わらなければいけない自分

が特に「嫌なんだ」ということを改めて実感したようでした。

ここまで考えるのも、思ったより時間がかかります。

自分が何を本当に「嫌だ」と思っているのか、それすらも普段は隠れて(隠そうとして)しまっているからです。

特に、管理職という立場だったTさんは、

・部下からどう見られるか
・「管理職として」どうあるべきか
・自分は会社から、どう見られているのか

など、

「こうしたほうがいいに決まっている」といった価値観(思い込み)にガチガチに縛られていて

「こんなことを嫌だと感じている自分は、管理職としてふさわしくない」

と、自分を抑え込んでいたからです。

不満を溜め込んだときの3つの考え方

1)何が本当に嫌なのか、何にモヤモヤしているのかを徹底的に考える、書き出す

その際は、
「自分はこうあるべき」「こんなことを考えてはいけない」
といった思い込みをできる限り排除して、
なるべく自分の本心だけに焦点を当てて書き出すのがポイントです。

2)キーワードを出す

嫌だと感じることを書き出したものを眺めてみたときに、
まとめると同じような内容でグループ分けできることはありませんか?

例えば上記の彼の場合、
やりたくないと思いつつもやっていた普段の仕事のいくつかは、
まとめると「自分の仕事ではない」仕事内容でした。
そこから、「他人の仕事を他人の代わりにやっている自分が嫌だ」
ということに気づくことができたわけです。

3)嫌だと思うことの中で、「やらされている/やらなければならない」と感じて行動しているキーワードがないかどうかを考える

実は、ここに「不満を満足に変えるヒント」が隠されています。
改善の余地がある不満というのはあくまでも、「自分の行動だけ」なんです。

他人を変えることはできません。
変われるのは、自分だけ。

上記の彼の場合でも、最終的には
「○○をしている自分」が嫌だ
というグループにまとめてもらっています。

不満の整理方法を3つ出してみましたが、どうですか?

自分を苦しめている不満を、

ちゃんと整理して、しっかり向き合って、それを満たせるように考えること

これが、自分の本当の満足に繋がる可能性があるのです。

なんですが…なかなか、自分一人で整理するのは難しいです。

不満は本心を隠すためのツール。

自分が本当に望んでいることにフタをするために問題をすり替えて発生した、

「心のブレーキ」だからです。

それでも、不満を感じたら、即整理をしてみましょう。

書き出すだけでもスッキリすることもありますしね。

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