ホンネで向き合うのは、めんどくさいものだから…

誰とでも気兼ねなく話せるよねとよく言われるけれど、実は人付き合いが苦手で自分なんてダメだと感じている。ネクラな一面だってあるし、誰とも話したくない日もあるわけです。

こういう自分の本性みたいなのって、なんか人に話したくないですよね。

「あなたって悩みなさそうだよね?」こんな風に言われるとつい「うん、羨ましいでしょ?」と強がってしまう。本当は頭の中は悩みでいっぱいなのに。

「なんでもできる人だからすごい」と言われれば「そんなことないよ」と返す。「またまた謙遜して」と言われ、いやそれが本音なんだよと心の中でつぶやいたり。

自分の本音や本性はものすごくちっぽけで弱くて、それを見せたら負けのような、認めてしまうような気がするから、自分を覆っている鎧を外せない、外したくないと感じるんですよね。

人から見れば丸見えだってこともわかっています。
ときに正論を叩きつけられ、「自分が間違っていることくらい自分が一番わかってるよ!」と素直に聞き入れられない。
そういう自分も嫌になるけど、逃げたり隠したりするより他の方法を知らない。どうすればいいかわからないんです。そもそも、考えるのもめんどくさいと思いませんか?

ホンネのところ、どうなのでしょう?
何を”人に見せたくない”と思っているのでしょう?

「本当は、こんなに悩んでる」
「本当は、一人じゃできない、助けてほしい」
「本当は、ひとり篭ってしまいたい」
「本当は、逃げたい、怖い」

人に見せたくないものって、本当は自分が一番見たくないのですよね。
弱くてちっぽけで怖がりな自分だと周りに思われたくない、認めたくないのです。

ですがこれがホンネか?というと少し違います。
実はもう1段階奥に隠れている「本当は…」にはなかなか気づかないものです。

なぜ弱さを隠そうとしているのですか?どうしてちっぽけな自分と思われたくないのですか?なんでそこまで”できない人だ”と評価されたくないのでしょう?
それって「弱さと向き合いたいと思っている自分」もいるからではないですか?
奥に隠れた本物のホンネは、弱さと「向き合いたい」だったんです。

そうしたら、隠す必要があるでしょうか?鎧で覆う必要があるでしょうか?弱さと向き合うなんて、本当に強い人が言う台詞です。なんなら公言したいくらいです。そういう言葉を公言している人にこそ「付いていきたい」「信頼できる」と思うのではないでしょうか。

そして「本当はそうなりたい」と思っているのではないですか?

弱さを隠そうとすれば、一人でなんでもできること、誰にも頼らず問題を解決できること、引き受けた仕事を完璧にこなすこと、期待を超える成果を出し続けるなど…鎧をかぶった「偽りのデキる人、偽りの強さ」を目指そうとしてしまいます。

弱さと向き合おうとすれば、いい意味で自分の未熟さや無力さをわきまえ、周りを信頼するようになる。仲間の存在、助けてくれる人の存在に感謝ができ、気持ちに余裕が生まれます。ストレスも格段に減りそうですよね。

自分のホンネに素直でいていいんです。
その方がうんとラクですし、めんどくさくないですよ。

でもホンネをとことん掘り下げてみたら、思っていたのと全く違うものが出てきたりします。そういったいわゆる「めんどくさいプロセス」を、私たちがお手伝いしています。

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