朝礼やアイスブレイクで使えるビジネスゲーム11選

緊張しがちな研修や会議のスタートや、まだパフォーマンスが上がりきっていない朝の朝礼。なんとか気分を温めて「さあ、やるぞ」という気持ちを起こさせたいと感じる管理職の皆さんのために、10分程度でできる簡単なものから1時間ほどの本格アイスブレイクまで、実際のやり方を含めて11個のビジネスゲームをご紹介します。

朝礼におすすめのビジネスゲーム

全力じゃんけん

◆ゲームの内容・遊び方

ただ「じゃんけん」をするだけです

◆ルール

・「勝ったら1000万円が手に入るシチュエーション」をイメージすること
・勝ったら本気で全力で喜ぶこと
・負けたら本気で全力で悔しがること
・まわりの人も本気で応援すること

◆ゲームの趣旨

ただの「じゃんけん」ですが、本気や全力で取り組むことで、それを体感でき表現できるようになります。そして、本気や全力は「作ることが出来る」というのもこの取組みから学ぶことができます。

最初は照れや恥ずかしさがあり、喜ぶのも悔しがるのもたどたどしいですが、回を重ねるごとこ白熱していきます。回りを巻き込む原動力となる本気や全力。「本気や全力は伝染する」するものです。あなたは本気や全力を体現出来ていますか?

ヒアリングゲーム

◆ゲームの内容

ヒアリング力を磨きながら答えに辿り着くゲーム

◆遊び方

・3人以上
・まず親を決めます
・親はジャンルを決めて何か1つイメージします
例)
ジャンル:オリンピック競技
イメージ:カーリング

◆ルール

・ヒアリングできるのは1人2回まで
・他の人はヒアリングをしながら、親がイメージしたものに辿り着き当てていきます
ヒアリング例)
「それは夏季オリンピックですか?」→「NO」
「それは個人戦ですか?」→「NO」
「それは氷上の競技ですか?」→「YES」
「それは・・・カーリングです」→「YES」

◆ゲームの趣旨

1人1つずつ順番にヒアリングをしていき、他の人のヒアリング得られた情報も参考にしながら答えを導きます。ヒアリングできるのは2回しかないので無駄なことは聞けません。答えが分かった人から親に耳打ちし、正解だったら抜けていきます。最後の1人になるまで続けます。

5分ほどの短いゲームですが、鋭いヒアリング力が求められ、力を鍛えられるゲームです。

3のつく数字と3の倍数をクセ強めに言うゲーム

◆ゲーム内容

3のつく数字と3の倍数をクセ強めに言うゲーム

◆ルール

・3人以上
・0~40までの数字を順番に言っていく
・1人3つまでの数字を言える(1つでも2つでも良い)
・数を数え終わったら、次に人が続きから数えます
・3のつく数字と3の倍数をクセ強めで言う
・クセ強めで言えなかったらアウト

◆ゲームの趣旨

「クセ強め」は人によって認識や解釈が違く、その人のオリジナリティーが出やすく、楽しくゲームを進められます。また、身近な仲間の違った一面も見られ、新たな発見に繋がります。

テンポ良く回していくことで、頭の体操にもなります。

アイスブレイクにおすすめのビジネスゲーム

自己紹介「実はわたし○○なんです」

ゲーム内容

最初に「実は・・・」とつけて自己紹介をしていく

◆遊び方

・順番に「実は・・・」で始まる自己紹介をする
・2週目、3週目と繰り返していく

◆ゲームの趣旨

普通の自己紹介とは違い、「実は・・・」とつけることで、その人の趣味や意外な性格を知ることができるため、自己紹介が面白く興味深いものになっていきます。

例)
「実は甲子園でホームランを打ちました」
「実は海外に住んでいました」
「実は部屋に文庫本が500冊あります」

自分から情報を開示することで印象が強く残り、相手をしっかり覚えることで、今後のコミュニケーションに活かすことができます。自己開示の練習にもなります。

ルールライティング

◆ゲーム内容

「じゃんけん」「あっちむいてほい」「にらめっこ」といった当たり前に皆が知っているゲームのルールを正確に書き、そして、正確に再現するゲームです。 

◆ルール 

・2人1組になる 
・1人がゲームのルールを正確に文章にします
・書いた文章を読み上げます
・もう一人が、書かれた文章通りに動きます

◆ゲームの趣旨

知っている「つもり」のことも、いざ伝えるとなると伝えることの難しさを知ることが出来ます。このゲームで「相手に伝わるように伝える」力を身につけられます。また「言われた通り動いたらまるで違った動き」といったことも多く、その動きが面白く場も和みます。

瞬間、心を重ねて』

◆ゲーム内容

出題者が出した問題の答えをみんなで一斉に考えます。
全員の答えを合わせていくゲームです。

◆遊び方

・3人以上のチーム
・親(出題者)を1人決めます
・それ以外は回答者になります
・親は「○○の定番と言えば?」のような問題を出します
・親と回答者の全員で、それぞれ答えを考えます
・会話をしながら自分が思い浮かんだ答えに繋がるヒントを出し合います。ただし、答えを言ってはいけません
※ヒントなしの方が難易度は上がり盛り上がります
・答えが頭に浮かんだら、みんなでタイミングを合わせて回答します

例)
親(出題者)から「夏休みに遊びに行く場所の定番は?」
ヒント:「泳げる」「水着が必要だね」「日焼けするよね」
答え:「海」

「プール」や「川」「湖」などの答えが1人でも合わなかったら不正解です。全員の答えが同じだったら1ポイント。1問毎に親(出題者)を変え、何周かします。最後に一番多くポイントを稼げた人(チーム)の勝利です。

◆お題例

・おにぎりの定番と言えば?
・卵焼きに何をかける?
・おでんの具の定番は?
・かき氷のシロップの定番は?
・遊園地のアトラクションの定番は?
・修学旅行で行く場所の定番は?
・新婚旅行で行く場所の定番は?
・乾杯の飲み物の定番は?
・ラーメンの味の定番は?
・夏に鳴く虫の定番は?
・秋に鳴く虫の定番は?
・食後のデザートの定番は?
・焼肉の定番と言えば?
・温泉地の定番と言えば?
・居酒屋の小鉢の定番といえば?
・パスタの定番と言えば?

◆ゲームの趣旨

全員の答えが一致させるのが目的となります。自分の考えだけではなく、周りのみんながどんな答えになるのかを考え合わせていく必要があります。15秒や30秒など考える時間を決めておく、出題する問題数を決めておく、答えを紙に書いて見せ合う、などのルールを追加しても良いかもしれません。

イメージを合わせろ

◆ゲームの内容

お題を出し、参加者に自身のイメージを絵に描いてもらうゲームです

◆遊び方

・お題を出します
例)お題「丘と月と流れ星」
・参加者はそのお題のイメージを絵に描きます
・参加者全員が同じ絵になるのが目標です
※難しいようであれば、お題をシンプルにするのも一つです(例:お題「太陽」)

◆ゲームの趣旨

自分の表現だけではなく、周りに合わせようとする意識が大事になってきます。人によって解釈や表現、イメージするものが違ってくるので、他者理解の大切さを知ることができます。絵の良し悪しやイメージでその人の違った一面も見られるのも楽しみの一つです。

ナンバー10

◆ゲーム内容

ランダムな4つの数字を「×」「÷」「+」「-」を使って「10」にするゲーム

◆遊び方

・3人以上
・出題者がランダムに4つの数字を組み合わせます
・回答者は「×」「÷」「+」「-」を使って「10」になるように計算します
・答えが分かったら挙手して「10」になる式を答えます

例)「4739」→ {(7-4)÷3}+9=10
7-4=3
3÷3=1
9+1=10

※中にはどう計算しても10にならない組み合わせもあります
例)「4837」「3988」「7822」など
※小数点計算はなし

◆ゲームの趣旨

会議の前、会議途中での頭の体操、気分転換などに使えるゲームです。

ヒーローインタビュー

◆ゲームの内容

利き手と話し手に分かれて、「自分が一番活躍したとき」のことを聞いていきます

◆遊び方

・2人1組(聞き手と話し手)に分かれる
・聞き手の人は「自分が一番活躍したとき」のことを、ヒーローインタビューのように聞き出していく
・聞き手は、ただ聞くのではなく、ヒーローインタビューのようにどんどん盛り上げて聞いていく
※この時、聞き手は話し手の回答に目いっぱいのオーバーリアクション(身振りや手ぶり)をとることで場が盛り上がります

◆ゲームの趣旨

聞き手は質問を掘り下げていくので、質問力(聞き方)、相手が話しやすい雰囲気を作ることを体験から学べます。また、オーバーリアクションをすることによって、表現の仕方も学べます。話し手は、自分の成功体験を周りが聞いてくれることで自然と心が開き、場が打ち解け雰囲気が良くなります。

活発な意見交換やアイディアを出したい会議などの前に向いているゲームです。

知ってる・・・つもり!?

◆ゲーム内容

普段、目にしている物を正しく知っているかゲーム

◆遊び方

・参加者に紙とペンを準備してもらう
・100円玉の大きさの円を描いてもらう
※この時、実際に100円玉を見ないこと
・最後に答え合わせ

◆ゲームの趣旨

答え合わせすると正確に描けている人、大きくズレている人など出てきます。普段、目にしている物だからと言って、必ずしも正しく知っているとは限りません。

人は仕事でもプライベートでも年齢や経験を積むことで、固定観念に縛られていまうことが大いにあります。その考えや経験に囚われてしまい、本質的なことや別な視点があることを見落としがちになっていまいます。当たり前だと思っていることを見直すキッカケになります。

柔軟な発想が求められるような会議前に向いているゲームです。

高みを目指せ(マシュマロタワー)

◆ゲームの内容

時間内に「自立型マシュマロタワー」を作り高さを競うゲーム

◆遊び方

・3人以上のチーム
・1回の挑戦10分~20分目安(作戦会議時間も含む)
・乾燥パスタ(20本)/ひも(30cm)/マシュマロ1個/セロハンテープ/はさみを使って「自立型マシュマロタワー」を作る

◆ルール

・足場は固定してはいけない
・タワーの上にマシュマロを置く(※マシュマロはパスタに刺しても良い)
・計測時にもタワーは立っていなければならない

◆ゲームの趣旨

チームプレイを通して、一人ひとりが積極的に行動し参加しなければチームの目的は成し遂げられないということや、ゴールまでの仮説を立てて行動に移し、その検証から学ぶことで成果を上げられることなどを学ぶことができます。またこのゲームにはギネスレコードがあるので、そこにチャレンジしてみるのも面白いと思います。

最後に

コミュニケーションを促したり、リフレッシュに活用したり、緊張をほぐしたり、仕事で使えるゲームにはたくさんのメリットがあります。また「たかがゲーム、されどゲーム」で、ゲーム内容から学べる仕事のスキルも意外と多いものです。

単調になりがちな会議や研修、朝礼に、いつもと違うスパイスを追加してみるのはいかがでしょうか。

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