最終的に何を達成したいのか?《逆算思考》の考え方

クライアント先のスタッフや管理職の方々に
私がいつもお話しすることがあります。
それは、
「あなたは、どうしたいのですか?」「どうなりたいのですか?」
という質問です。

ですがほとんどの方が、この質問に明確に答えられません。
どうしたいのかなんてわからない、どうなりたいかなんて浮かばない…
とまぁ、こんな感じなのです。

目的もわからず、意味も理由もわからないまま
仕事なんてできるのでしょうか?と思うのですが、
私がこう考えるのにはワケがあります。

 

私は専門学校を卒業してから、建築施工会社で現場監督をしていました。
今となってはここでの経験が自分の基礎になっているのだと思います。

卒業後、半年で現場監督。
20代前半、知識も経験も何もないあおっちょろいクソガキが(笑)
30代から50代の超ベテランを相手に、
仕事を依頼して、工程通り動いてもらわないといけない。

言うこと為すこと、ケチをつけられ、まともに取り合ってもくれない。
実績を積み重ね、信用されなければ、何も出来ないんだ…
そんな経験をさせてもらった場所でした。

人間関係をどう作るのか。
コミュニケーションの取り方。
信頼を気づいていくための行動。

人として最も大事な部分を教えてもらいました。

 

施工会社というのは、
「理想=設計」を
「現実=施工」で、作り上げていきます。

理想を現実に。
確実に形にしていくためには、何をいつまでにどうするか…
段取りと先をイメージする力を学んだと思います。

工程管理は常に、「完成」というゴールを目的に段取ります。

完成図がなければ、どう動くか見えない。
完成日がはっきりしなければ、いつ何を準備すればいいのかわからない。

私は現場監督として働くうち、いつの間にか、
「ゴール」を真っ先に考えて、
そこから今やるべきことを逆算して考える「クセ」がついていたのです。

 

これが、現在のマネジメントや戦略の考え方の基礎になっています。

▼ 目標の立て方
▼ 進捗の分析
▼ 販売戦略

といった、実績作りの戦略を練る上でも

▼ モチベーションを上げる
▼ 目標を追いかけ続けさせる
▼ 仕事のやりがいを見出させる

といった、部下の育成においても

「何がいつまでにどうなればいいのか」
「何をいつまでにどうしたいのか」

というその仕事の「目的」から考え始めます。

【現在→→近い未来→→遠い未来】

というイメージの仕方ではなく

【遠い未来→→近い未来→→現在】

というイメージをいつも描きます。

目的があればこそ、未来があればこそ、の今を考えるのです。

 

そうすると、ブレないんです。

今日一日、という現在だけに目を向けたとき、
「実績が上がらなかった、うまくいかなかった」など
その時だけの結果に対して、一喜一憂することになりますが、

遠い未来から見た今日一日、
近い未来から見た今日一日、
に目を向けたときには、
「実績が上がらなかった、うまくいかなかった」という同じ事実でさえ、
違った観点で見ていけるのです。

 

最終的に、何を達成したいのか?
この仕事、この期間の「完成図」は何であるのか?

今はそれがわからないから、結果が出せないのかもしれませんよ?

ぜひ一度じっくり考えてみてください。

 

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